Andrea Shalal

[ワシントン 26日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グラン‌シャ氏は26日、ロイターのインタビューで、米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長が将来の金利動向を巡るフォワードガイダンスを縮小する計画を示したことについて、「完全に妥当だ」と述べた。ただし、中央銀行は常に市場に対して何らかの長期的なガイダンスを提供する必要があるとも指摘した。

来週に退任するグラン‌シャ氏は、強力なフォワードガイダンスは、経済情勢にかかわらず、中央銀行に将来の行動を約束させるものであるため、評判が悪かったと語った。

同氏は、2021年から22年に米国のインフレ率が急上昇した際、FRBが以前に金利据え置きを約束していたため迅速に対応できなかったときに、そのような硬直的なガイダンスが極めて大きな代償を伴うことが証明されたと指摘した。

その上で、「こうした硬直的なフォワードガイダンスから離れることは全く妥当だと考える。『フォワードガイダンスなど存在しない』と言っても、実際には決してそうではない。明示的であれ暗黙的であれ、市場はそれに対して見解を形成するものだ」と述べた。

グラン‌シャ氏の発言は、FRBの新たなアプローチについてIMF高官が初めて示した見解だ。IMFは、インフレ期待を安定的に維持するために、中央銀行が金融政策の計画について透明性を確保すべきだと長年にわたり訴えてきた。

グラン‌シャ氏は、他の一部の中央銀行もフォワードガイダンスの縮小に向かっているとした。

グラン‌シャ氏は「市場が長期金利の行方について何らかの見通しを立てられるよう、ある程度のガイダンスを提供する必要がある。実際、それこそが市場環境に影響を与える要因となるのだ」と語った。

「もし市場の見方が何らかの理由で、中央銀行が伝えたい内容と異なる場合、中央銀行は異なる形でメッセージを発信し、自らが望む方向へと市場を誘導しようとするだろう」と述べた。

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