[シンガポール 29日 ロイター] - アジア時間29日序盤の原油先物は上昇している。米国とイランによる攻撃の応酬が数日間続いており、両国の暫定和平合意の脆弱さが浮き彫りになったほか、ホルムズ海峡のエネルギー輸送が再び停滞している。
28日2313GMT(日本時間29日午前8時13分)時点で、北海ブレント先物は0.52ドル(0.672%)高の1バレル=72.51ドル。米WTI先物は0.71ドル(1.03%)高の69.94ドル。
北海ブレント先物は前週に10.6%下落し、3週連続の値下がりとなった。ホルムズ海峡の原油輸送が米国とイスラエルによるイランとの戦闘開始以来の水準に増加したことが背景。
ただ、25日以降の海峡での船舶攻撃を受け、その後は輸送が停滞している。
ANZのアナリストは「市場はペルシャ湾からの原油供給が速やかに回復するとの想定を見直す公算が大きい」と指摘。「米イラン合意は原油市場の転換点となったものの、実際の供給フローはタンカーの滞留や設備の損傷、生産停止によって制約されている」とし、「供給が紛争前の水準に近づくには、年内いっぱいかかる可能性がある」と述べた。
一方、米国とイランが相互への攻撃を停止し、ホルムズ海峡を巡る対立について協議を再開することで合意したとアクシオスが報じたことを受け、上値は抑制されている。
サウジアラビアの石油大手アラムコのヘリコプターが28日、同国東岸ラスタヌラで墜落し、サウジ人14人が死亡したが、同地のターミナルでの積み込みは続いている。国営通信は、原因は不明としている。