Kentaro Okasaka

[東京 23日 ロイター] - 通信大手ソフトバンク(SB)の株主総会が23日、都内で開かれ、宮川潤一社長は自社のAI(人工知能)戦略について、過去5年間に「他社よりも積極的に取り組んできたので、正直言ってかなり先行している」と自信を示した。AI関連投資の成果は「近いうちに」示せるとも語った。

グループ企業については「大きな成長が期待できる事業がたくさんある」とし、今年米国で上場を果たしたスマートフォン決済大手PayPay(ペイペイ) を引き合いに出して 「グループシナジー(相乗効果)を最大限に活用しながら第2、第3のペイペイとなるように、これらも全てしっかりと育てていきたい」と抱負を述べた。

SBの株価が伸び悩んでいるとの株主らの指摘に対し、親会社ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は「(グループの)果敢に挑戦するという文化は(SBが)大いに受け継いでいるので、ぜひ楽しみにしていただきたい。一緒に連携していくので、これからどんどん伸ばしていけると思う」と語った。

宮川社長は「おそらく、われわれがやっている今のAIへの投資が本当に回収できるのかと不安に思われてる方が多いからだと思っている」との見方を示し、「AI投資は収穫フェーズに入った。近いうちに必ず結果をお見せできると考えている」と強調した。

宮川氏はSBGについて、孫氏が情報革命の未来を予見して英半導体設計大手アームや米オープンAIに大胆な投資を行ってきたことが今の株価上昇につながってきたのではないかと指摘。「SBGをどこかで抜かしてみたいと思っている」と話すと、孫氏が「なかなか抜かせないよ、まだまだ僕も頑張りますからね」と応じる場面もあった。

宇宙でのデータセンター事業に参加する考えがあるかについて問われると、孫氏は「宇宙で大規模な成果が出るには10年以上はかかると思うが、AIの戦い(競争)では10数年後の話より、目の前の10数年の方が圧倒的に重要だ」と回答。「インターネットの戦いの時もそうだったが、最初の10数年の間にほとんど勝利者が決まる。だから将来どうなるかわからない宇宙よりも、まずは地球で圧倒的なデータセンターの構築力をつくりたい。先手必勝だ」と話した。

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