[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比642円29銭安の7万1711円67銭だった。朝方はプラス圏で始まったが、その後は短期的な過熱感を警戒した売りに押された。このところ相場をけん引してきた人工知能(AI)や半導体関連株を中心に利益確定売りが広がり、日経平均は一時900円超安となった。
・日経平均は寄り付きで50円高と小幅に続伸し、264円高の7万2618円44銭まで上値を伸ばした後、軟化。前場終盤で923円安の7万1430円52銭まで下落した。
・日経平均は前日までの8営業日で8174円上昇。22日には7万2000円の大台に初めて乗せたため、足元では短期的な過熱感に対する警戒感が広がった。
・前日の米国株式市場での大型ハイテク株安に加え、時間外取引での米株先物指数や主要のアジア株が軟調に推移したことも、投資家心理の重しとなった。
・TOPIXは0.85%安の4060.41ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は6兆0084億5400万円。
・東証33業種では、値下がりが情報・通信、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械など26業種、値上がりが倉庫・運輸関連、陸運、水産・農林など7業種。
・個別では、ソフトバンクグループが7%超安、キオクシアホールディングス、村田製作所が4─5%超安、ファナックが2%超安
・そのほか、古河電気工業が9%超安、三井金属が7%、味の素が5%超安。半面、フジクラが7%超上昇、アドバンテスト、ダイキン工業が1%超高としっかり。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが578銘柄(37%)、値下がりは934銘柄(59%)、変わらずは48銘柄(3%)だった。
<SBI証券 投資調査部長 鈴木英之氏>
「各テクニカル指標で過熱感が示唆されており、いつ短期的な調整が起きてもおかしくなかった。25日移動平均線は上向きを維持しており、基調としては強気を維持している」
「新たな材料が乏しい中、足元の株価急騰はモメンタム主導の面もあった。地合い的に高値警戒感から利益確定売りが出やすくなっている」
「24日の米マイクロン・テクノロジーの決算を控え、様子見姿勢も強まっている。市場の期待値が高いだけに、株価がその期待に応えられるか注目されている」