David Brunnstrom

[22日 ロイター] - 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のビヤニマ事務局長は22日、南アフリカ向けのHIV(エイズウイルス)/エイズ対策支援を打ち切る米国の計画について、心を痛めていると述べ、米政府に再考を求めた。世界で最もHIV感染者が多い同国で人命が失われかねないと警告した。

ビヤニマ氏はエイズに関する国連ハイレベル会合を前にした記者会見で、世界的な援助削減の広がりが、この疾患との闘いにおける数十年の進展を逆戻りさせる恐れがあると述べた。

米国務省は電子メールの声明で、「南アフリカが(トランプ)政権の政策要求について明確な進展を示せなかったことを受け」、南アにおける米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)の「段階的縮小を開始することを決定した」と表明した。

また、PEPFARは当初から恒久的な制度として意図されたものではなく、南アは「中所得国で、自国の保健プログラムを支える能力を十分有している」と指摘した。

ニュースサイトのセマフォーは先週、国務省当局者と議会関係者の話として、今回の決定は、イランとの連携縮小、黒人経済力強化(BEE)政策の終了、反アパルトヘイト(人種隔離)のスローガン「キル・ザ・ボーア(ボーア人を殺せ)」への対処という米国の要求を南ア政府が満たさなかったことへの対応だと報じた。

ビヤニマ氏によると、南アのHIV感染者は約800万人と世界最多で、米国のプログラムは同国のHIV関連資金の最大17%を担ってきた。

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