Amina Ismail Charlotte Van Campenhout

[ブリュッセル 22日 ロイター] - ベルギー政府は22日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の代表団のメンバー5人が、ブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)の移民問題に関する会合に出席できるようにするため、限定的な査証(ビザ)を発給したと明らかにした。タリバンが2021年にアフガンで再び政権を握って以降、EUが招くのは今回が初めて。

EU欧州委員会が先月、アフガン移民の送還問題を協議するためタリバン側を招請した。招待された代表の詳細は公表されていない。

ビザはベルギー国内に限り1日間のみ有効で、訪問日は安全上の理由から公表されていない。ただ複数のEU関係者によると、有効日は23日に限定されている。

EU側は、会合は技術的な位置づけで、タリバン政権の承認を意味しないとしている。

欧州委の報道官は、重大犯罪歴がある者や安全保障上の脅威とみなされる人物の送還方法を加盟国が検討しており、その一環だと説明。協議では、EUに滞在資格を持たないアフガン人の帰還・受け入れが議題となる。

一方で人権団体はこの動きを強く批判。ヒューマン・ライツ・ウオッチは人権保護と責任追及を優先すべきだと指摘し、アムネスティ・インターナショナルも、危険な状況にあるアフガンへの送還は許されないと主張した。

21年以降、多くのアフガン人が欧州で庇護を求めている。タリバン政権下では女性の権利制限や表現の自由の抑圧が続いており、人道状況は悪化。国連によると、人口の約3分の1にあたる1700万人余りが食料不足にも直面している。

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