Kentaro Sugiyama
[東京 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日に発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.9と、前月の54.5から小幅に上昇した。中東情勢の不安定化によるサプライチェーンの混乱や今後の価格上昇への懸念から、在庫積み増しが行われたとの指摘がある。
指数を構成する主要項目では、生産高指数は54.3(前月は54.0)、新規受注指数が54.2(同53.2)、雇用指数は53.4(同53.1)、サプライヤー納期指数は37.8(同37.1)、購買品在庫指数は50.4(同50.1)といずれも小幅に上昇した。
サービス業PMIは51.8と、前月の50.0から上昇した。
S&Pグローバルの担当者は「足元の成長局面は、中東情勢を受けた在庫積み増しの動きに一部後押しされたものだ」と指摘。その上で「倉庫在庫が十分に積み上がり、コスト圧力が強まるにつれ、こうした動きは今後数カ月で弱まる可能性が高い点に注意が必要だ」とした。
日銀は中東情勢に起因する全般的なインフレ圧力を抑制するため、6月の金融政策決定会合で利上げを実施した。同担当者は「中東情勢の展開が今後のサプライチェーンやインフレ動向を左右する主要因となるため、その行方を注視することが重要となる」と述べた。