<為替> ニューヨーク外為市場では、米国とイランの協議を受け和平合意への期待が高まったことを背景にドルが上昇した。対円では一時162円台目前まで上昇した後、ドル安・円高方向に一時的に振れる場面が何度かあり、ドルは終盤の取引までに上げ幅を縮小したものの、政府・日銀による為替介入が警戒される状況が続いている。英ポンドはスターマー首相が辞意を表明したことを受け、不安定な値動きの中でやや上昇した。
ドルは対円で一時161.92円まで上昇。161.96円を上抜ければ、1986年以来の円安・ドル高水準となる。ただその後は上げ幅を縮小し、終盤の取引でドルは0.14%高の161.50円。
片山さつき財務相はこの日の閣議後の記者会見で、足元の為替動向について具体的なコメントは差し控えるとした上で「必要に応じて、いつでも適切に対応する」と改めて発言。バノックバーン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「政府・日銀による為替介入のほか、それを後押しするような米当局の発言に対する警戒が必要だ」としている。
この日は英国のスターマー首相が辞意を表明。労働党の新党首には先週の下院補選で勝利したアンディ・バーナム氏が有力視されており、早ければ来月にも過去10年間で7人目の首相に選出される可能性がある。
英ポンドは対ドルで一時1.3175ドルまで下落。その後は持ち直し、終盤の取引で0.08%高の1.3243ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが上昇した。金利動向に敏感な2年債利回りは16カ月ぶり高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が一段とタカ派姿勢に転じ、年内に利上げに踏み切るとの見方が広がり、トレーダーがポジションを調整した。
クレジットサイツの投資適格・マクロ戦略責任者ザカリー・グリフィス氏は「現在、市場の最大の材料は、ウォーシュ議長の発言やドットチャートの変化を踏まえて、市場の見通しがかなり劇的にタカ派的にシフトしたことだ」と指摘した。
バンク・オブ・アメリカとドイツ銀行はFRBが年内に利上げに踏み切るとの見方に転じた。両行はこれまで金利据え置きを予想していた。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、9月までの利上げ確率が75%織り込まれている。
FRBの金利見通しに通常連動する2年債利回りは4.89bp上昇し、2025年2月以来の高水準となる4.228%を付けた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が反落。米イラン協議の進展が注視される中、アルファベットなど大型ハイテク株が売られ、下げを主導した。
ダウ工業株30種は、ヘルスケアと工業セクターに支えられて上昇した。
米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXは16.4%急落し、1日の下落率としてはこれまでで最大を記録。ナスダック総合の大きな重しとなった。ただ、新規株式公開(IPO)価格の135ドルは依然として上回って取引されている。同社はこの日、初の社債発行に踏み切ったと発表。19日時点の現金および現金同等物の保有が約1008億ドルだったと明らかにした。
人工知能(AI)への楽観論は最近の市場の上昇を支えてきたが、アナリストによると、巨大データセンター運営事業者(ハイパースケーラー)によるインフラ拡張への巨額支出を疑問視する投資家が増えている。
アルファベットは5%下落。メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトは2.3─4.7%安。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米国とイランの和平協議が進展し、原油価格が下落したことでインフレ懸念が和らぎ、金相場は前週の安値から回復した
現物金は1オンス=4182.39ドルと0.5%上昇。米金先物8月渡しの清算値は1%安の1オンス=4202.7ドルだった。
サクソバンクのアナリスト、オーレ・ハンセン氏は「エネルギー価格が貴金属市場の短期的な主要要因となる」と指摘し、米国とイランの協議が新たな原油供給につながる可能性があると述べた。
米政府はスイスでイラン政府と協議し、最終的な和平合意に向けて「良い基盤が築かれた」とバンス米副大統領が表明。原油先物は3%超下落した。
米金融政策では、12月の利上げ確率が89%に上昇し、FRB政策委員19人中9人が年内の利上げが必要とみている。金はインフレヘッジ資産とされるが、利上げ局面では利回りのない資産として魅力が低下する。バンク・オブ・アメリカは、金価格が6000ドルに達する可能性は低いとしつつ、米国の非伝統的なマクロ政策が強気見通しの根拠として残っていると指摘した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は、3%以上下落して取引を終えた。バンス米副大統領が、イランとの協議で進展があったと述べたことで、供給懸念が和らいだ。
清算値は、北海ブレント先物が2.67ドル(3.31%)安の1バレル=77.90ドル。トランプ米大統領がイランとの戦争再開を示唆したことや、イランが再び海峡を封鎖したと発表したことを受け、一時82.30ドルまで上昇する場面もあった。
米WTI先物の中心となる 8月限は1.99ドル安の73.86ドルとなった。
スイスで開かれた米国とイランの高官による初回の和平協議は22日に終了。バンス米副大統領は、協議で進展が得られ、最終的な和平合意に向けた「良い基盤」を築いたと述べた。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 161.54/161.
59
始値 161.72
高値 161.92
安値 161.09
ユーロ/ドル NY終値 1.1427/1.14
30
始値 1.1456
高値 1.1462
安値 1.1420
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*28. 4.9433
00 %
前営業日終値 101*17. 4.9010
50 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*30.0 4.5088
0 %
前営業日終値 99*12.5 4.4510
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*08.7 4.2893
5 %
前営業日終値 99*17.7 4.2250
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.2 4.2321
5 %
前営業日終値 99*21.3 4.1790
8 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 51712.71 +148.01 +0.29
前営業日終値 51564.70
ナスダック総合 26166.60 -351.33 -1.33
前営業日終値 26517.93
S&P総合500種 7472.79 -27.79 -0.37
前営業日終値 7500.58
COMEX金 8月限 4202.7 ‐43.2
前営業日終値 4245.9
COMEX銀 7月限 6558.3 ‐73.6
前営業日終値 6631.9
北海ブレント 8月限 77.90 ‐2.67
前営業日終値 80.57
米WTI先物 8月限 73.86 ‐1.99
前営業日終値 75.85
CRB商品指数 359.5550 ‐2.5171
前営業日終値 362.0721