[ニューデリー 22日 ロイター] - インド政府が超音速巡航ミサイル「ブラモス(BrahMos)」を含む主要な防衛システムの売却に向けてアラブ首長国連邦(UAE)と協議していると、インドの関係者4人がロイターに明らかにした。関係者2人によると、インドの防空システム「アカシュティール(Akashteer)」を売却する可能性もあるという。米イラン交戦中にイランからの攻撃を受けたことなどを背景とした、UAEによる脅威への対応能力を強化する取り組みの一環。

UAEは、韓国との間でも今年初めに総額350億ドル超の防衛協力推進の覚書に署名。関係者の1人は「UAEは、ブラモスやアカシュティールを含めた複数の兵器システムに関心を示している。協議は初期段階であるものの、急速に進展している」と述べた。

ブラモスはインドとロシアが共同開発した世界最速水準の巡航ミサイルの一つで、陸海空いずれからも発射が可能だ。売却にはロシアの承認が必要になるものの、関係者はロシアとUAEの良好な関係を踏まえれば、大きな障害にはならないと指摘している。アカシュティールはインドの国営企業バーラト・エレクトロニクスとインド軍が共同開発した完全自動化された防空システムだ。

国際戦略研究所(IISS)によると、UAEは最大射程300キロの米製弾道ミサイル「ATACMS」を保有するほか、地上配備型ミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)やパトリオットシステムを導入している。

インド政府関係者2人によると、インド軍はブラモスなどの兵器システムを昨年の対パキスタン戦闘で初めて実戦使用した。ブラモスは2022年にフィリピンに売却されたほか、ベトナムやインドネシアとも売却契約が結ばれている。また、政府関係者2人は、UAEとの協議について、サウジアラビアとパキスタンが締結した防衛協定に対抗する側面もあると指摘した。

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