[ローマ 22日 ロイター] - イタリア中央銀行のパネッタ総裁は22日、地政学的およびテクノロジーに関する圧力がかかる中、経済成長を回復させ、資本市場を統合し、決済システムをデジタル化してユーロの制度的枠組みを完成させるよう欧州各国に呼びかけた。
パネッタ氏は講演で、危機に受けた進展は「もはや十分ではない」と指摘し、ショックによって対応を迫られる前に欧州が行動するよう促した。
・成長について、欧州がイノベーションを強化し、単一市場を深め、研究、エネルギー、脱炭素化、デジタルインフラ、人工知能(AI)における共同プロジェクトを推進しなければならないと述べた。
・資本市場について、グリーン移行や防衛を含む共通の優先事項に貯蓄を振り向けるため、より簡素で調和のとれた規制と、加盟国が共同で保証する欧州の安全資産を求めた。
・決済について、重要インフラが地政学的な圧力の手段となっているとし、欧州の決済システムのデジタル化を完了させることが、通貨および政治的な主権にとって不可欠だと指摘した。
・「デジタルユーロ」は、欧州の自律性を強化しつつ、市民が日常的な取引において中央銀行の通貨に引き続きアクセスできるようにすると述べた。