プロパガンダ上の思わぬ利益

この戦争はまた、中国にアジア全域の人々に発する新たなメッセージを与えた。アメリカは信頼できず、ますます予測不能なパートナーになっている、というものだ。

「トランプの発言や政策がもたらした損害は、いま各国が(イラン戦争への)支持を差し控えていることにはっきり表れている。アメリカの決定によって自国に負担と危険が及んでいると怒るのは当然だ」と、アメリカン・エンタープライズ研究所の外交・防衛政策研究部長のコリ・シェイク上級研究員は本誌に語った。

「アメリカは中国と同じくらい冷酷に映る。そして、中国よりも予測しにくく、戦略面でも劣っているように見えるのである」

ハスも「中国にとっては、アメリカがイランで戦略目標の達成に苦しんだ事実がはっきり示されたことも、歓迎材料となるだろう」としている。

中国当局者にとって、イラン戦争は格好の宣伝材料である。圧倒的な軍事力を持つアメリカでさえ、イランのような地域大国を相手に、決定的な成果を得るまで何カ月も苦戦した。そうであるなら、中国は今後こう問いかけることができる。ワシントンに、中国沿岸により近い場所で、はるかに大規模な戦争を続ける意思が本当にあるのか。そもそも、それを続ける能力があるのか。

エネルギーショックと強靭性
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