Yamini Kalia
[22日 ロイター] - 米投資会社キャッスルレイクは22日、英格安航空会社(LCC)のイージージェットに対し、47億4000万ポンド(62億6000万ドル)の買収提案を行ったことを明らかにした。イージージェットがキャッスルレイクからの3件の提案を拒否したことを受けたもので、この提案は元マレーシア航空最高経営責任者(CEO)のピーター・ベリュー氏が支援している。
キャッスルレイクは、今回の公表により、イージージェット株主が買収提案のメリットを検討し、26日の正式オファー期限に先立って同社に意見を伝えることができるようになると指摘。「イージージェット取締役会による3件の提案の拒否を受け、また同社が実質的な協議に応じる意思を示していないことを踏まえ、キャッスルレイクはこの『第3の提案』を公表する」と述べた。
一方、イージージェットは「取締役会は、第3の提案がイージージェットを『安値で』買収しようとする日和見的な試みであり、したがってイージージェット株主の最善の利益には合致しないと考えている」とする声明を出し、提案を拒否した。
キャッスルレイクによる1株当たり6.25ポンドの提案は、同社がイージージェットへの関心を明らかにする前となる5月29日時点のイージージェット株価3.94ポンドに対して約57%のプレミアムとなり、これまでに提示された同5.6ポンドおよび6.0ポンドの2回の提案に続くもの。
グッドボディー・ストックブローカーズのアナリスト、ダドリー・シャンリー氏は、1株当たり6.25ポンドの買収提案額について「今週、取締役会への圧力はさらに高まるだろう」と述べた。
イージージェットの株価は取引序盤に5%以上上昇。5.30ポンドとなり、ほぼ1年ぶりの高値を記録した。
欧州連合(EU)市民によって過半保有・支配されることが求められる欧州の航空会社所有規則を順守するため、キャッスルレイクはさまざまな航空会社で要職を歴任してきたベリュー氏らと提携した。
キャッスルレイクは、イージージェットの所有権に関するこの取り決めは、規制を完全に順守するために他の欧州航空会社が採用しているものと同様だと説明。ただ、イージージェット側は、構想されている構造は「不透明」で、この提案を評価する根拠にはなり得ないと主張した。
シャンリー氏は、欧州の航空会社パートナーが不在であることから、イージージェットの投資家は失望する可能性があるとの見解を示した。
また、買収提案にはイージージェット投資家向けの「パーシャル・エクイティ・オルタナティブ」も含まれている。