[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア政府は22日、長距離ミサイルを探知できる最先端のレーダー技術をカナダに25億豪ドル(17億5000万米ドル)で売却すると発表した。豪州史上最大の防衛装備品輸出契約となる。
「超水平線レーダー」と呼ばれるこの技術を豪州が海外に売却するのは初めてで、カナダによる北極圏の監視を支援する。
アルバニージー豪首相は声明で「本日の合意は豪州の防衛貿易における重要な節目であり、カナダとのより深く互恵的な防衛産業協力の基礎を築くものだ」と述べた。
カナダの北極圏地域は国土全体の約40%を占めるが、人口はまばらで、インフラもほとんど整っていない。一方、ロシアの北極圏は国土の約5分の1を占め、その大部分がカナダや米アラスカ州と向かい合っている。
カナダのフューア防衛調達担当閣外相は「カナダは北極圏超水平線レーダー計画を通じて北極の安全保障を強化している」と表明。
「この計画は、統合型の北極監視・通信ネットワークを構築するより広範な取り組みの一環で、北極圏での活動を監視・把握し、対応する能力を強化するものだ」と述べた。
豪政府によると、この技術共有契約により国内で約300人分の雇用が創出される見通し。両国によるレーダー分野での広範な協力の第1段階だとしている。