Ahmad Ghaddar Olesya Astakhova
[ロンドン 7日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の有力産油国でつくる「OPECプラス」の有志7カ国は7日、7月の原油生産目標の引き上げに合意した。4月以降4カ月連続の増産となる。
サウジアラビア、イラク、クウェート、アルジェリア、カザフスタン、ロシア、オマーンという有志7カ国は、7月から生産目標を日量18万8000バレル引き上げることを決定。これは6月の引き上げ幅と同じで、5月と4月の引き上げ幅(日量20万6000バレル)からは、アラブ首長国連邦(UAE)の脱退を考慮して下方修正された。
この7カ国の4月から6月にかけての生産枠は日量約60万バレル引き上げられたが、実態としてはペルシャ湾諸国の輸出削減により全体の生産量は激減。OPECの統計によると、2月の4277万バレルに対し、4月は平均3319万バレルにとどまった。
ライスタッド・エナジーのアナリスト、ホルヘ・レオン氏は「ホルムズ海峡が事実上封鎖されたままでは、OPECプラスの増産はほとんど意味をなさない」と指摘。ただホルムズ海峡が再開されれば、市場環境は供給不足の懸念から供給過剰の懸念へと、極めて急速に一変する可能性があると付け加えた。
有志7カ国は、UAEを含む8カ国が2023年に合意した日量165万バレルの減産措置を段階的に縮小する一環として、増産を行っている。
ロイターの試算に基づくと、5月1日のUAE脱退を考慮した場合、7月の時点で市場に戻すべき当初の減産分は日量約56万7000バレル残っている。
これはOPECプラスが8月と9月も日量約18万8000バレルの増産を継続すれば、9月末までに減産の縮小が完了することを意味する。
OPECプラスの別の声明によると、同日行われた全加盟国による別の会合では、年末まで実施されるグループ全体の生産方針に変更はなかった。