[5日 ロイター] - 英国放送協会(BBC)を相手取りトランプ米大統領が起こした100億ドルの名誉毀損訴訟で、トランプ氏の弁護団はBBC側が求める財務情報の提出を拒否した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が5日、BBCの裁判所提出書面を基に報じた。

トランプ氏は、BBCが2021年1月6日の演説の一部をつなぎ合わせ、同氏が支持者に米連邦議会議事堂への乱入を指示したかのように見せることで名誉を毀損したとして、米フロリダ州の裁判所に訴えを起こした。BBCによって「自身のブランド、不動産、事業の価値」が損なわれたと主張している。

FTによると、BBCは番組が及ぼした財務的影響を確認するため、トランプ氏の事業権益と資産を保有する信託に召喚状を送った。この信託はトランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が唯一の受託者として管理している。

BBCの弁護団は同信託の保有資産と価値、資産内容、財産目録、不動産を反映した財務書類の提出を求めた。信託が所有または関連する約400の事業体を対象とし、納税申告書の提出も要求した。しかしトランプ側は召喚状に基づく財務情報の提出を全面的に拒否しているという。

トランプ氏の弁護団の報道担当者はFTに対し、「(BBCには)演説をゆがめ、操作することで、故意かつ悪意を持ってトランプ氏の名誉を毀損した」責任があると述べた。「トランプ氏はBBCおよびフェイクニュースを流布する全ての者に対し、引き続き責任を追及していく」とした。

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