David Milliken Suban Abdulla
[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁は2日、インフレ率を目標水準に戻し、中銀がインフレ率を目標水準に戻す力があると国民に確信させることが重要だと述べた。上院経済問題委員会の会合で発言した。
2020年以降、大半の期間でインフレ率が2%を上回っていることについて、イングランド銀行は物価目標政策の枠組みを見直す必要があるかとの質問に対し、ベイリー総裁は「われわれは目標水準への回帰経路の管理方法にもっと注力し、最終的には目標を達成しなければならない。なぜなら、国民に目標が現実的なものであるという確信を与えなければならないからだ」と答えた。その上で、目標未達への対応策はインフレ目標を3%に引き上げることではないと述べた。
英国立統計局(ONS)が20日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.8%上昇し、前月の3.3%から予想以上に減速した。ただ、イラン戦争によりエネルギーコストの大幅な上昇が見込まれている。
イングランド銀行は、エネルギー価格が年内に緩やかに低下する前提でも、2026年末にインフレ率が4%近辺に達すると見込んでいる。
市場は、イングランド銀行が今月の政策会合で金利を据え置く可能性が約90%あると見ており、年末までに1回ないし2回の利上げを織り込んでいる。