[テルアビブ 2日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する軍事作戦を巡り、同盟国である米国とイスラエル国内の双方から圧力にさらされている。

イランが1日、イスラエルによるヒズボラに対する攻撃を理由に米国との協議を停止したと報じられる中、トランプ米大統領はネタニヤフ首相と電話会談を行った。

米ニュースサイトのアクシオスが米政府高官の話として報じたところによると、トランプ大統領はネタニヤフ首相を罵倒を交え、激しく非難したという。

報道によると、トランプ大統領は「お前はクレイジーだ」、「一体何をやっているんだ」と怒りを爆発させ、レバノンの首都ベイルートを攻撃するという脅しを実行すれば、イスラエルはさらに国際的に孤立すると警告した。

さらに、ネタニヤフ首相を恩知らずと批判し、自分がいなければ「お前は刑務所にいたはずだ」と述べた。汚職問題などを巡り、ネタニヤフ首相を擁護してきたことを示唆しているとみられる。

トランプ大統領は電話会談後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「ベイルートに軍隊は派遣されない。派遣予定だった部隊はすでに引き返している」と表明。ヒズボラとも仲介者を通じて協議を行い、ヒズボラが「全ての銃撃を停止することに同意した」と明らかにした。

ヒズボラ側は、イスラエルとの敵対行為を相互に停止するという米国の提案を受け入れ、その適用範囲をレバノン全土に拡大することに同意したとする声明を発表した。

しかし、ヒズボラとの部分停戦発表から一夜明けた2日、イスラエルはレバノン南部への攻撃を継続。ネタニヤフ首相は、ヒズボラがイスラエルの都市への攻撃を停止しなければ、イスラエルはベイルートの「テロ」標的に対する作戦を継続する姿勢を示している。

総選挙が迫るイスラエル国内では、ヒズボラとの部分停戦を巡り、ネタニヤフ首相の政敵から「イスラエルの主権を掌握できていない」、「国家安全保障問題でトランプ大統領に屈服した」、「これほど屈辱的な要求を受け入れた首相はこれまでいなかった」といった非難の声が上がった。

総選挙は10月までに実施される。ネタニヤフ首相の連立政権はすでに支持率で野党に遅れを取っており、こうした批判は同首相が直面している圧力を改めて浮き彫りにしている。

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