Niket Nishant
[2日 ロイター] - モーニングスターのアナリストは2日、米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXの評価額を7800億ドルと算定した。同社が新規株式公開(IPO)で目標にしているとされる評価額の半分にも満たない水準となる。
モーニングスターの株式アナリストのニコラス・オーウェンズ氏は、人工知能(AI)開発企業「xAI」と交流サイト(SNS)「X」を含むスペースXのAI事業について、収益性が不透明な上、オープンAIやアンソロピックとの競合があるため見通しが立たないと指摘。また、xAIが手がける対話型AI「Grok(グロック)」に言及し、「われわれは現時点で、グロックを主要なAIラボの一つとは見ていない」と述べた。
オーウェンズ氏はまた、スペースXのAI部門の将来性は、軌道上データセンターなど未検証の技術に依存していると警告。スペースXが運営する衛星通信「スターリンク」も技術的な課題に直面しており、その多くは同社の制御範囲外にある可能性があると述べた。
同氏は「スペースXは著しく過大評価されており、投資家はIPO後により魅力的な水準で株を購入する機会を得るとみている」と語った。
スペースXは6月4日にロードショー(投資家向け説明会)を開始し、12日にナスダック市場に上場する計画であると、ロイターは報じている。