Anshuman Tripathy
[28日 ロイター] - 米富豪ティルマン・ファティータ氏が率いるファティータ・エンターテインメントは、カジノ運営大手シーザーズ・エンターテインメントを債務約119億ドルを含めて176億ドルで買収し、非公開化することで合意した。両社が28日に発表した。
シーザーズは、ラスベガス訪問客の減少によりリゾート、ホテル、カジノの売り上げが減ると同時に、オンライン賭博事業は大手に押され、予測市場でも競争激化に直面している。
ファティータはシーザーズを1株31ドルで買収する。これは2月に買収計画が報じられる前の株価に約50%上乗せした水準で、27日終値に比べても約8%高い。
シーザーズは北米で50余りのカジノと小売店1店舗、オンラインのスポーツ賭博プラットフォームを経営している。
ファティータはラスベガスの「ゴールデン・ナゲット・ホテル・アンド・カジノ」など、15カ国で600以上の物件を所有。シーザーズの買収が完了すれば、ファティータの娯楽・ホスピタリティ帝国は一段と拡大してカジノの所有が集中するため、規制当局の監視を受ける可能性がある。
ただファティータ氏は2024年の米大統領選でトランプ大統領に大型献金を行うなど現政権と近いため、承認を得られる可能性が高いとの見方もある。
両社の合意に基づき、シーザーズは7月11日まで他社からの買収提案を検討することができる。