Nicholas P. Brown Juveria Tabassum
[28日 ロイター] - 米会員制倉庫型量販店コストコ・ホールセールが28日発表した第3・四半期(5月10日までの3カ月)決算は、総売上高が前年同期比12%増の705億3000万ドルで、市場予想の698億1000万ドルを超えた。
追い風になったのはガソリン価格高騰。コストコは会員向けに市場より安い価格でガソリンを提供しており、節約志向の強まった消費者の間でコストコのガソリン購入が急増した。
LSEGがまとめたデータによると、ガソリンを含む米国の既存店売上高は9.4%増えて、アナリスト予想の約7%増を上回る伸びだった。
ロン・バクリス最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で、第3・四半期の最後の5週間は、販売数量がコストコ史上最高に達したと明かした。
バクリス氏は、イランでの戦争が長期化するのに伴ってガソリン価格が1ガロン当たり4ドルを突破し、多くのコストコ会員が初めて同社のガソリンスタンドを利用することになったと説明。ガソリンスタンドを利用する会員は、通常、倉庫店での支出も多くなるため、これは同社にとってプラスに働いた可能性があるとの見方を示した。
ゲイリー・ミラーチップ最高財務責任者(CFO)は、輸送コストの上昇に加え、牛肉の低価格を維持したことが第3・四半期の利益率に影響を及ぼしたと述べた。一方、家電製品はメモリーチップのコスト高を背景に価格が高止まりしていると指摘。原油価格が高止まりすれば、プラスチックを使用した製品やポリエステル・綿素材の衣料品も割高な状態が続く可能性があるとした。
アプタス・キャピタル・アドバイザーズの株式責任者兼ポートフォリオマネジャー、デビッド・ワグナー氏は「消費者が依然として倉庫店に押し寄せているという事実は、コストコのバリュー・プロポジション(価値提案)が実質的に盤石なことを証明している」と述べた。
純利益は15%増の21億9000万ドルで、調整後1株当たり利益は4.93ドルと市場予想に一致した。
ウォルマートやアマゾンなど大手が配送時間の短縮を競う中、コストコは迅速な配送体制への投資も進めている。バクリス氏は同社の米国内での平均即日配達時間が現在45分未満になったと述べた。
同氏によると、コストコは今年初めに米連邦最高裁判所によって無効とされた「相互関税」などの還付を申請中。今後2─3カ月以内に段階的に還付が始まる予想という。
またバクリス氏は、関税の還付金は何らかの形で消費者に還元されると改めて強調。「どれだけの額をいつ還元するかは、還付金の受取額や時期、そして還元プロセスに関して会社に対して提起された訴訟の進展など、さまざまな要因に左右される」と語った。