Liam Mo Fanny Potkin

[北京/パリ 28日 ロイター] - 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社である中国IT大手の字節跳動(バイトダンス)は、拡大する人工知能(AI)インフラの需要に対応するため、独自のCPU(中央処理装置)を開発していると、事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。チップ価格の高騰と長期化する供給不足が同社の拡張計画を制約しているためだ。

CPU市場はインテルやAMDが支配的地位を占めているが、アルファベット傘下のグーグル、アマゾン、マイクロソフトなどハイパースケーラー各社もコスト削減と特定のワークロードに合わせた性能調整を目的に独自のカスタムCPUを開発している。

バイトダンスは、エージェントベースの製品の大規模な展開を準備する中で、社内業務を支援するため、自社のサーバーやデータセンターへの独自CPUの導入を目指していると、関係者の1人が述べた。

同社は、この取り組みを支援するため複数の外部パートナーに接触しており、これらのパートナーはチップの設計作業だけでなく、ファウンドリでの製造能力の確保にも貢献すると見込まれているという。

バイトダンスはロイターのコメント要請に応じなかった。

関係者によると、同社はCPU開発に向けて2つのチップアーキテクチャ路線を追求している。一つはソフトバンク傘下のアームをベースにしたもので、もう一つはオープンソースのRISC-V命令セットアーキテクチャをベースにしたものであり、長期的なデータセンターの要件に最適な設計を検討しているという。

2つの設計を同時に開発することは、テクノロジー大手にとって一般的なリスクヘッジ策である。コストのかかる大規模な量産に踏み切る前に、選択肢を検証することができるからだ。

アームはコメント要請に回答しなかった。

複数の関係筋によると、バイトダンスは現在、インテルとAMDからCPUを調達しているが、両社は価格を大幅に引き上げており、ここ数カ月で前期比10─35%の値上げが行われた。

インテルは、持続的な需要、部品・原材料コストの上昇、そして変化する市場動向を反映させるため、一部製品の価格を改定したと述べた。AMDはコメント要請に回答しなかった。

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