Elwely Elwelly Michael Martina

[ドバイ/ニューデリー 25日 ロイター] - イランと米国の戦闘終結に向けた協議でイラン側の交渉責任者を務めるガリバフ国会議長とアラグチ外相が25日、カタールの首都ドーハを訪問し、米国との合意の可能性についてカタールのムハンマド首相と協議した。訪問について説明を受けた当局者がロイターに明らかにした。

米国とイランはこれに先立ち、早期合意への期待をけん制する発言をしていた。

ルビオ米国務長官は訪問先のインドで記者団に、良い合意が得られるか、「別の方法」で対処することになるかのいずれかだと発言。「代替案」を探る前に、外交にあらゆる成功の機会を与えるとも述べ、「(イランによる)海峡開放の能力、海峡の開放実現、核問題に関する非常に現実的かつ重要で期限付きの交渉入りという点で、かなり確かなものがテーブルの上にある。実現できることを願う」と語った。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イランとの協議は「順調」に進んでいるとしたが、協議が失敗した場合は新たな攻撃を行うと警告。「全ての人にとって『素晴らしい合意』になるか、合意が全く成立しないかのどちらかだ」と述べた。

イラン代表団のドーハ訪問について説明を受けた当局者によると、協議は主にホルムズ海峡とイランが保有する高濃縮ウランに焦点が当てられた一方、最終合意の一環としてイランの凍結資産を解除する可能性について協議するため同国中央銀行総裁も同行した。

イラン外務省のバガイ報道官はこれに先立ち、核問題は枠組み合意が先に成立した場合にのみ交渉の対象になると述べていた。

双方はイランが求める制裁解除や数百億ドルのイラン原油収入の凍結解除のほか、イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラによるレバノンでの戦闘などを巡り依然として対立している。

こうした中、イランの通信社によると、同国は25日、新たな防空システムを用いて「敵対的な」ステルスドローン(無人機)を撃墜した。どこから飛来したかについては言及しなかった。

ファルス通信は当局者の話として「もはやいかなるステルス無人機もペルシャ湾の空域に侵入することはできないというわれわれからのシグナルだ」と報じた。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は同日公開したビデオメッセージで、イスラエルとヒズボラは戦争状態にあると述べ、攻撃を強化する方針を示した。イスラエル軍はその後、レバノン東部ベカー高原などにあるヒズボラの拠点を攻撃していると発表した。今後の協議でレバノンを巡る合意が複雑になる可能性がある。

<トランプ氏はアブラハム合意推進>

トランプ氏はトゥルース・ソーシャルへの投稿で、イランとの合意の一環として、サウジアラビア、カタール、パキスタン、トルコ、エジプト、ヨルダンに対し、イスラエルとの国交正常化を目的とする「アブラハム合意」に一斉に参加するよう要請したと明らかにした。この要請は「必須」とも強調した。

パキスタンの関係筋はトランプ氏の提案について、イランを巡る外交を利用してアブラハム合意の拡大を推進する試みを示しているとしつつ、両問題は相互に関連するものではなく、関連づけることもできないと述べた。

イスラエル首相府も今のところコメントしていない。

<イラン合意の争点>

イランのバガイ報道官は検討中の覚書案について、ホルムズ海峡の管理に関する具体的な詳細は含まれていないとした。イランが通航料を徴収することはないものの、海峡対岸のオマーンとの間で合意する議定書に基づき、航行支援や環境保護措置などのサービス提供には費用が発生すると述べた。

26日付日経新聞電子版は米国とイランの戦闘終結に向けた交渉について、双方が合意してから約30日後にホルムズ海峡を開放する案が盛り込まれていると報じた。

イラン国営テレビは25日、過去24時間に32隻の船舶と5隻の石油タンカーがイラン革命防衛隊海軍の許可を得て海峡を通過したと報じた。

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