Nidhi Verma
[ニューデリー 25日 ロイター] - インドの製油所は、イランでの戦争によってホルムズ海峡が事実上封鎖されて中東からの供給が滞ったため、中南米やアフリカに原油の輸入先を切り替えた。複数の貿易関係者が明らかにした。
世界第3位の石油輸入・消費国であるインドの製油所は、2月末に戦争が起きるまで、原油の大部分を近隣の中東から調達していた。
しかしケプラーの速報データによると、4月と5月にインドの製油所は不足分を補うためにベネズエラ、ブラジル、アンゴラ、ナイジェリアからの輸入を増やしたほか、ロシア産原油の購入も継続した。
インドは4月、イラクからの輸出が停止されたため同国からの購入を見送った。一方で世界的な原油価格安定のために米国政府が一時的な適用除外を認めたことを受け、7年ぶりにイラン産原油を受け取った。
ナヤラ・エナジーが日量40万バレルの処理能力を持つ製油所を保守点検のため閉鎖した影響で、インドはロシアからの輸入を3月の水準から約29.4%減らし、日量160万バレルとした。
それでもクプラーの速報データに基づくと、5月にはインドが日量約190万バレルのロシア産原油と、約4万1000バレルのイラク産原油を受け取る予定である。
4月のインドの原油輸入量は全体で日量457万バレルとなり、3月からは横ばいだったが、前年同月比では15.5%減少した。
アラブ首長国連邦(UAE)からの輸入は、3月の日量23万0600バレルから4月には66万9700バレルへと回復。一方、サウジアラビア産原油の受け入れ量は約61万9500バレルにとどまった。
データによると、インドの原油輸入に占める石油輸出国機構(OPEC)加盟国(この時点でUAEを含む)のシェアは、3月の約30%から4月には45.2%に上昇した。
ロシア産原油のシェアは約50%近くから約35%へと低下したものの、国別では依然としてインドにとって最大の石油供給国。UAE、サウジアラビアがこれに続き、ブラジルが第4位、ベネズエラが第5位となった。
クプラーのデータでは、ベネズエラが5月に第4位の供給国に浮上する見通しだ。