[カルガリー(カナダ) 25日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約7%下落した。米国とイランが和平合意に近づき、ホルムズ海峡が再開されるとの期待が高まったことが背景。ただ、両国は近く合意に至るとの見方に慎重な姿勢を示しており、先行きが見通せない状況が続いている。
清算値は、北海ブレント先物が7.24ドル(約7%)安の1バレル=96.30ドル、米WTI先物が6.30ドル(6.5%)安の90.88ドル。この日は米国がメモリアルデーの祝日のため、取引は低調だった。
トランプ米大統領は23日、交渉の大部分が完了し、近く詳細を発表すると自身のSNS(交流サイト)トゥルース・ソーシャルに投稿したが、24日には一転、イランとの合意を急がないよう代表団に指示したと表明。ルビオ米国務長官は、良い合意が得られるか、「別の方法」で対処することになるかのいずれかだと述べた。イランは、和平に向けた覚書案を巡り一定の合意に至ったものの、それが早期合意を意味するものではないとけん制している。
この日はまた、米国との協議でイラン側の交渉責任者を務めるガリバフ国会議長とアラグチ外相が、カタールのムハンマド首相と会談するためドーハを訪問していることが判明。凍結されているイラン資金の解放の可能性についても協議するため、イラン中央銀行総裁も同行しているという。
プライス・フューチャーズ・グループの上級アナリスト、フィル・フリン氏は「合意には至っていないものの、ホルムズ海峡の原油輸送が再開される可能性への期待が出ている」と指摘。一方、コモディティ・コンテクストの創設者ロリー・ジョンストン氏は「この数カ月、合意に近づいては詳細を巡って決裂するという状況が何度も繰り返されており、ホルムズ海峡は依然として閉鎖されたままだ」とし、近く合意が得られるか慎重な見方を示した。