Michele Kambas
[ニコシア 24日 ロイター] - キプロスで24日行われた議会選挙は極右政党が躍進したほか、汚職対策を掲げる新興勢力や交流サイト(SNS)のインフルエンサーも議席を獲得した。
選挙では56人の議員を選出した。2年後の大統領選を占う試金石と位置付けられたが、2023年に無所属で出馬した中道の現職フリストドゥリディス大統領を支持する主要政党は、今回の選挙で最大の敗者となった。
内務省が発表した開票結果によると、ギリシャで非合法化された極右政党「黄金の夜明け」の流れをくむ極右政党ELAMが約11%を獲得。21年の前回選挙時の6.8%から得票率を伸ばし、議会第3党となった。
右派の民主運動党(DISY)の得票率は27.2%にやや低下、左派の労働人民進歩党(AKEL)は23.8%に若干上昇した。
キプロスでは大統領が行政権を握るが、フリストドゥリディス氏を支持する勢力が敗北したことは、28年の再選に向けて新たな連携構築が必要になる可能性を示唆している。
同氏を支える民主党(DIKO)、民主戦線(DIPA)、社会民主運動党(EDEK)の中道3党はいずれも票を減らし、EDEKとDIPAは議席獲得に必要な得票率3.6%に届かなかった。
フリストドゥリディス氏は結果を尊重し、議会との協力に努める考えを示した。
選挙戦では汚職や生活費高騰を巡る懸念が争点となった。
ELAMは反移民を掲げ、トルコ系キプロス人との交渉に対しても強硬姿勢を取り、国連管理下の緩衝地帯を挟んで両側を結ぶ検問所の閉鎖を主張した。
説明責任と政治改革を訴える新党ALMAは約6%の得票で初めて議席を獲得した。
SNSインフルエンサーが設立した政党も5.4%の得票率を得た。