[22日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは22日、南アフリカの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。財政状況の改善と構造改革の進展を理由に挙げた。
ただ、長期外貨建ておよび現地通貨建て発行体格付けは「Ba2」に据え置いた。
南ア政府はこの決定を歓迎した。
ムーディーズは、見通しを引き上げた背景として、基礎的財政収支の黒字拡大、債務返済コストの改善、政府債務が近い将来に安定し緩やかな減少に転じるとの見方を反映していると説明した。
南アでは利払い費が歳入の大きな部分を圧迫しているが、高水準の債務負担は、政府が歳出を抑制し、税収を拡大し、成長回復や借り入れ抑制に向けた改革を推進する中で、徐々に緩和しつつある。
見通しは改善しているものの、ムーディーズは南アの格付けについては、脆弱な財政・経済のファンダメンタルズ、低い成長潜在力、高い不平等といった要因によって依然として制約されていると指摘した。
その上で、財政規律の継続により、最終的には債務負担がより明確な減少軌道に乗る可能性があるとした。
S&Pグローバルは昨年11月、南アのソブリン格付けを「BBマイナス」から「BB」に引き上げ、同国にとって約20年ぶりの格上げとなった。