Steve Nesius Steve Gorman
[スターベース(米テキサス州) 22日 ロイター] - スペースXは22日、次世代ロケット「スターシップ」の試験飛行を実施しおおむね成功させたとみられている。模擬衛星群の放出やインド洋への着水を実行し、大幅にアップグレードされた新型機のデビューを飾った。同社は株式の新規公開(IPO)を控えており、試験飛行には注目が高まっていた。
今回の打ち上げは無人で、数カ月にわたる遅延を経て重要な節目となった。機体は通信衛星網「スターリンク」の高頻度の打ち上げや、将来的に米航空宇宙局(NASA)の月面探査ミッションを可能にするよう設計されている。
スペースXは完全再利用型宇宙船としてスターシップの開発に150億ドル超を投じてきた。、マスク氏が掲げる打ち上げコスト削減、スターリンク事業の拡大、深宇宙探査から軌道上データセンターに至る野心的構想の追求にとって不可欠で、これらは全て目標としている1兆7500億ドルのIPO評価額に織り込まれている。
今回の打ち上げは2023年以降のスターシップ試作機による12回目の試験飛行で、巡航機体とスーパーヘビーブースターの双方を大幅に改良した「V3」の初飛行となった。新型ロケット専用に設計された発射台からの初の打ち上げでもあった。今回の試験は、主要目標の大半を達成したとみられている。
ジョージタウン大学セキュリティ・新興技術センターのリサーチアナリスト、キャスリーン・カーリー氏は今回の飛行について、「宇宙における同社の野望に必要な打ち上げ能力を構築するという戦略において意義ある一歩だ」と評価した。
「いくつかの異常」があったものの、「試験は複数の主要目標を達成したとみられ、スペースXに今後の運用・エンジニアリング上の重要なデータを提供することになる」と述べた。