[東京 22日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は22日夕、高市早苗首相との会談後に官邸で記者団の取材に応じ、物価高対策など政権の取り組みを理解した上で適切な金融政策を実施するよう求められたことを明らかにした。今後の金融政策について「十分な意思疎通を図っていきたいと思っている。その点についてはお互いに一致している」と説明した。

両氏の会談は2月以来。経済財政諮問会議に先立ち面会した。植田氏によると、数カ月おきに実施している会談の一環で、今回は中東情勢を踏まえて経済・物価・市場情勢について意見を交換した。植田氏は「私どもの金融政策の考え方についても説明した」と語った。高市氏の理解は得られたかどうかを問われると、「さまざまな側面について有益な意見交換ができたと思っている」と答えた。

市場の織り込みが進む6月決定会合での利上げについては「そういう具体的な話は特にしなかった」と述べた。

高市氏からは「政府の経済対策の諸側面についていろいろ話があった」と説明。具体的な話として、「政府・日銀のアコードに沿って政権が進める物価高対策や危機管理投資、成長投資といった取り組みについて理解の上、日銀としても適切な政策を実行してほしいという話があった」ことを明らかにした。

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