Waylon Cunningham
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスが今週、一部の在庫棚卸しの自動化に用いていた人工知能(AI)ツールの使用を打ち切ったことが、社内文書や関係者の話で分かった。北米の全店舗に導入してから9カ月での使用停止となった。
同ツールはブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が売上高に悪影響をもたらしていると指摘してきた慢性的な在庫不足の解消に向けた取り組みの一環だった。
ロイターが入手し、従業員2人も確認した18日付の社内ニュースレターは「本日から『Automated Counting』は廃止される」とし、「飲料の材料やミルクは今後、店舗内の他の在庫カテゴリーと同じ方法でカウントされる」と記している。
ロイターは今年2月、同ツールが類似した種類のミルクを混同したり、カウント漏れを起こしたりするなど、頻繁に誤りが発生していると報道。一方、スターバックス側はツール導入により店舗の商品供給が改善されたとロイターに説明していた。
同社は21日、ミルクや他の飲料製品を対象としていた同ツールの使用停止について「一貫性と大規模な実行に引き続き注力する中で、全店舗における在庫の集計方法を標準化するという決定に基づくものだ」とロイターに述べた。また、店舗への補充頻度を高め、毎日行う体制への移行や、サプライチェーン(供給網)の継続的な改善に取り組んでいるとした。
ツールの提供元であるノマドゴーはロイターへの声明で、製品の改善に向けて「顧客やユーザーのフィードバックから継続的に学んでいる」と述べた。