Michael S. Derby

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月28―29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、FRBのスタッフと多数の政策決定者は金融市場の現状と経済にもたらすそのリスクに対してますます警戒感を募らせている。

議事録によると、中東戦争が経済見通しに影を落としているにもかかわらず、株式市場は力強く上昇し、多くの人が経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)と結び付けて説明することに苦心している。世界中の債券市場は投資家がインフレや政府の財政の先行きを不安視するため利回りが大幅に上昇している。また、人工知能(AI)に対する投資が借入金で資金手当てされている実態を巡る懸念も急速に高まり、仮に問題が生じれば市場が混乱するリスクが増大することになる。

FRBのスタッフは「金融システムの脆弱性が総じて依然として顕著だと表現した」上に「資産価格の評価圧力が割高だと判断した」。スタッフは家計のバランスシートについて比較的楽観的にみているようだが、企業の借り入れ、とりわけ国債市場で活発に活動しているヘッジファンドの債務に懸念を示した。

FRBの政策決定者たちもこの評価の少なくとも一部を共有した。

議事録によると「数人の参加者が、資産価格の評価は割高なままであり、このような状況はひとたび悪材料が顕在化すれば急激な価格調整を引き起こす可能性を高めていると指摘した」一方で、「多くの」政策決定者が部門の不透明性の高さからプライベート・クレジット市場に懸念を表明した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。