[モスクワ 21日 ロイター] - 米商務省は21日、ロシア産パラジウムの輸入に対して税率109.1%の相殺関税を課すことを最終決定した。税率が非常に高いことから、事実上の禁輸に近い措置となる。
商務省は2026年4月にロシア産パラジウムについて、132.83%の反ダンピング関税を課すことも決めている。いずれの課税措置についても、米国の貿易政策に関する独立機関である米国際貿易委員会(ITC)が並行して行っている調査で米国の産業が被害を受けたと認定した場合に発動される。
南アフリカのヨハネスブルクに拠点を置く鉱山会社シバニエ・スティルウォーターと全米鉄鋼労組は、米国内供給の長期的な持続可能性を確保するためとして、ロシア産パラジウム輸入への関税導入を検討するよう米政府に要請していた。
世界最大のパラジウム生産企業で、世界シェア約40%を握るロシアのノリリスク・ニッケルは21日、コメントを控えた。同社は26年のパラジウムの自社生産量が241万5000―246万5000オンス(75.1―76.7トン)となり、25年の272万5000オンス(84.8トン)から減少して、過去20年で最低水準となる可能性があるとの見通しを示している。
米国によるロシア産パラジウム輸入量は24年が27.6トンで、23年の23.8トン、22年の20.4トンから増加した。パラジウムはこれまで米国の対ロシア制裁の対象に含まれていなかった。パラジウムのスポット価格は年初来で約16%下落し、足元では1オンス=1370ドル前後で推移している。