Ange Kasongo Benoit Nyemba

[キンシャサ 21日 ロイター] - アフリカのコンゴ(旧ザイール)東部の南キブ州でエボラ出血熱の感染者が確認されたと、同地域を支配する反政府勢力が21日明らかにした。

感染者が確認されたのは州都ブカヴ近郊の農村部。感染拡大の中心地から数百キロ離れており、流行の拡大を示唆している。

専門家はこの地域から北に数百キロのイトゥリ州で約2か月間、先週まで流行が検出されずに広がっていたとみている。

コンゴ保健省が21日発表したデータによると、これまでに感染が疑われる670人のうち160人が死亡したとみられ、うち61人については感染が確認された。

隣国ウガンダでも2人の感染が確認されており、同国は21日、予防措置として今後48時間以内にコンゴ行きの航空便を停止すると発表した。

今回の感染拡大は「ブンディブギョ株」によるもので、承認済みのワクチンがない。世界保健機関(WHO)は先週末、「国際的に懸される公衆衛生上の緊急事態」を宣言している。

コンゴ東部の広い地域を昨年占拠した反政府勢力「3月23日運動(M23)」などでつくる「コンゴ川同盟」は、南キブ州の28歳の患者が死亡し、安全に埋葬されたと発表した。

M23の支配下にある隣接する北キブ州の州都ゴマでも先週、感染者が確認されている。

ロイター記者によると、イトゥリ州の感染拡大の中心地の一つであるルワンパラの町では21日、エボラ感染が疑われた男性の遺族が、死因がエボラ出血熱であることに異議を唱え遺体の引き渡しを要求したことをきっかけに衝突が起きた。

こうした中、英国は対応策に最大2000万ポンド(2700万ドル)を拠出すると発表した。2018─20年の感染拡大の際に約6億ドルを提供した米国は、これまでに2300万ドルの拠出を約束しており、19日にはコンゴとウガンダで最大50カ所の診療所開設を支援すると表明した。

アフリカ連合(AU)は28─31日にニューデリーで開く予定だったインド・アフリカフォーラム首脳会議について「大陸で発生している公衆衛生上の状況」を理由に日程を変更すると発表した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。