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Jacob Bogage Parisa Hafezi

[ワシントン/ドバイ 21日 ロイター] - 米国とイランは21日、イランのウラン備蓄とホルムズ海峡の管理を巡り対立する姿勢を崩さなかった。ただ、ルビオ米国務長官は協議に「前向きな兆し」があると述べた。

トランプ米大統領は、イランが保有する高濃縮ウランを最終的に米国が回収する考えを示した。

ホワイトハウスで記者団に対し、「われわれが回収する。われわれには必要ないし、欲しくもない。回収した後はおそらく破壊するが、イランに持たせておくわけにはいかない」と語った。

ルビオ氏は、イランがホルムズ海峡で通航料徴収制度を導入した場合、米国とイランの外交合意の実現は不可能になるとの見方を示した。一方で、戦争終結に向けたイランとの協議で一定の進展があったと明らかにし、「いくつか前向きな兆しが出ている」と述べた。その上で、「過度に楽観的になりたくはない。今後数日の動きを見守ろう」と語った。

イラン政府高官は米国との協議について、合意にはまだ至っていないものの、溝は縮小していると述べた。ウラン濃縮問題とホルムズ海峡の支配を巡る問題がなお主な争点になっているという。

21日の原油先物は不安定な値動きとなり、戦争終結に向けた見通しの不透明感から下落した。

トランプ氏の発言に先立ち、イラン政府高官2人がロイターに語ったところによると、イランの最高指導者モジタバ・ハメ​ネイ師は同国の濃縮ウランを国外に搬出してはならないとの指示を出した。

トランプ氏はまた、ホルムズ海峡の通行料をイランが徴収しようとしていることに強く反発。「われわれは開かれた、自由な海峡を望む。通行料は受け入れられない」と述べ、「あれは国際水路だ」と強調した。

トランプ氏は、イランの指導部から「正しい回答」が得られない場合、米国とイスラエルが2月下旬に開始したイラン攻撃を再開する用意があると表明している。

イランの革命防衛隊は、攻撃が再開されれば、地域を超えた報復を招くと警告している。

脆弱な停戦が発効してから6週間が経過する中、戦争終結に向けた協議はほとんど進展していないようだが、複数の関係者によると、主要な仲介役を務めるパキスタン軍トップのムニール元帥がイランと米国の和平仲介の一環として、テヘラン訪問を検討している。

関係者の1人は「われわれはイラン内のさまざまなグループと話し、意思疎通を円滑にし、事態が加速するように努めている」と説明。「トランプ米大統領の忍耐が限界に近づいていることは懸念材料だが、われわれは双方からのメッセージが伝達されるペース(の調整)に取り組んでいる」と話した。

パキスタンのナクビ内相は20日にテヘランを訪れている。イラン学生通信(ISNA)によると、ナクビ氏は20日、米国からの伝言を携えて今週2度目となるテヘラン訪問を行い、イランのペゼシュキアン大統領、アラグチ外相およびイラン内相と会談した。

イランは今週、最新の提案を米国側に提示した。

イラン側の説明から判断すると、提案はトランプ氏がこれまでに拒否してきた条件をほぼ繰り返す内容とみられる。具体的には、ホルムズ海峡の管理権、戦争被害の補償、制裁解除、凍結資産の返還、米軍撤退などを要求している。

イランのカゼム・ガ‌リババディ外務次官は21日、ホルムズ海峡に対するイランの主権を改めて主張した。

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