Karen Freifeld Jody Godoy Courtney Rozen Jacob Bogage
[21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、人工知能(AI)に関する大統領令への署名を延期したと明らかにした。「内容の一部が気に入らなかった」とし、AI分野で中国に対するリードを維持する必要があるとの考えを示した。
トランプ氏は同日午後にAI企業の最高経営責任者(CEO)らが出席する式典で大統領令に署名する予定だった。
米ニュースサイトのセマフォーは、xAI創業者のイーロン・マスク氏とメタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグCEO、トランプ政権の元AI責任者デービッド・サックス氏からの働きかけを受け、政権の計画が保留になったと報じた。
これに対しマスク氏は「これは誤りだ」と反論。「大統領令に何が書かれていたのか私は知らない。大統領は署名を見送った後に私に話しかけてきた」と述べた。
トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し、「われわれは中国をリードしている。全てをリードしている。そのリードを阻害するようなことはしたくない」と語った。
メタ、サックス氏のベンチャーキャピタル企業クラフト・ベンチャーズのコメントは得られていない。
事情に詳しい2人の情報筋は20日、同大統領令はAIとサイバーセキュリティーの監督を強化するものだと明らかにしていた。
トランプ氏は、どの部分に反対しているかについては明言しなかった。テクノロジー業界の関係者は、大統領令の規定により新モデルの展開が遅れたり、セキュリティー上の懸念に対応するために企業がモデルの性能を変更したりすることになれば、業界の利益に悪影響が及ぶのではないかと懸念している。