[ハノイ 15日 ロイター] - 世界銀行は15日、ベトナムの2026年経済成長率が前年の8%から6.8%に減速するとの見通しを示した。
声明で、ベトナムの見通しは引き続き堅調だが短期的にはリスクが高まっていると指摘した。
ベトナム担当ディレクターのマリアム・J・シャーマン氏は「世界的な状況の変化により対外環境は厳しさを増しており、原油ショックが下振れリスクに拍車をかけている」と述べた。
ベトナムは今年と今後10年間の年間GDP成長率目標を10%以上に設定している。
同国はイラン戦争に端を発したインフレ圧力に直面しており、4月のインフレ率は政府目標の4.5%を上回った。世銀は26年インフレ率を4.2%と予想している。
また世銀によると、ベトナムの銀行部門は預金の伸びを上回る信用拡大によって資金調達面で逼迫している。
中東紛争が長期化すればベトナムの輸出は押し下げられ、企業の高い債務水準と限られた外貨準備のなかで銀行部門と通貨への圧力が一段と強まる可能性があるとしている。
その上で世銀は、生産要素の蓄積と銀行主導の金融に依存した成長モデルから、生産性主導の成長、より厚みのある資本市場、質の高い対内直接投資(FDI)へと転換するよう促している。