台湾問題の行方は
中国が最も懸念しているのは台湾問題だ。台湾は中国が領有権を主張しているが、アメリカから政治的、軍事的支援を受けている。
アメリカは、1979年にニクソンが中華人民共和国へ舵を切って以来、台湾と正式な関係を持っていない。
ただ、トランプは過去に、台湾問題に対してアメリカが取っている均衡策の有用性に疑問を呈してきた。
実際、2025年12月に台湾に対して、過去最高額となる110億ドルの武器売却をすでに承認している。さらに、大規模な140億ドル規模の案件も進行中だ。
台湾問題は、トランプの中国訪問の中心課題の1つでもある。トランプによる台湾問題への介入は、中国にとっては不吉な兆しだ。
徐は、「台湾問題はいっそうセンシティブなものになる」と指摘する。「中国の懸念は、単に武器売却や政治的象徴に関するものではない。アメリカが今もなお、意見の食い違いを責任ある形で扱う意思を本当に持っているのか、それとも台湾が中国との戦略的競争における地政学的な道具として扱われるようになるのか。これらの点を問題視している」
これまでのところ、トランプの発言は習への称賛一辺倒だ。習を「友人」と呼び、両国間の協力拡大の可能性に言及している。トランプには中国の相手に対して好意的な言葉を浴びせてきた過去があるが、トランプが訪問先の習に過度に気を遣っているように見えることには、米国内の保守・リベラル双方の一部論者から批判が出ている。
また、トランプは台湾に関する質問には沈黙を選んだ。その後、マルコ・ルビオ国務長官がNBCニュースに対し、この問題に関する政権の立場は今のところ「変わっていない」と確認するにとどまった。
一方、習は、会談の中で台湾を「米中関係における最も重要な問題」として取り上げることにも、その背後にある利害の大きさを強調することにもためらいを見せなかった。
報道によると、習は台湾問題について、「適切に処理されれば、米中関係は全体として安定を享受することになる……そうでなければ、米中は衝突し、紛争に至り、米中関係全体を大きな危険にさらすことになる」と述べた。
「『台湾独立』と台湾海峡の平和は、水と火のように相いれない……台湾海峡の平和と安定を守ることは、米中両国の最も広く共有できる利益だ。アメリカ側は台湾問題を扱うにあたり、格別に慎重でなければならない」