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Lucia Mutikani

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比6.0%上昇した。伸びは3月の4.3%から大幅に加速し、2022年12月以来最大。前月比では1.4%上昇と、3月の0.7%から加速し、22年3月以来の大幅な伸びとなった。イランとの戦闘を受け、米国のインフレが加速している兆候が改めて確認された。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、前年比4.9%上昇、前月比0.5%上昇だった。

前月比では財(モノ)とサービスの双方で上昇が確認された。

イラン戦争に伴うインフレの高まりは家計を圧迫している。トランプ氏は12日、中国に向けて出発する前に記者団に対し、イラン戦争の終結に向けた交渉を進める中で、米国民​の経済的苦境は自身の意思決定に影響し‌ないと述べ、イランの核兵器取得を阻止することが最優先事項だと表明した。

4月はサービスが前月比で1.2%上昇し、PPI全体の上昇の約60%を占めた。4年ぶりの大幅な伸びで、卸売業者と小売業者が受け取るマージンが2.7%急上昇したことが主因。企業がコスト上昇分を消費者に転嫁していることを示唆した。

機械・設備の卸売マージンは3.5%上昇。業務用・商業用機器の卸売マージンや、衣料品・宝飾品・靴・アクセサリーの小売マージンも上昇した。燃料・潤滑油の小売マージンは26.6%急騰した。

陸上貨物輸送費も上昇。法律サービス価格や卸売航空運賃も上昇した一方、上昇ペースは3月から鈍化した。

一方、ポートフォリオ管理手数料は下落。ホテル・モーテルなどの宿泊料金も下落した。医療費はわずかな上昇にとどまった。

モノの価格は前月比2.0%上昇。3月は1.9%上昇だった。エネルギー価格が7.8%上昇し、モノの価格の上昇分の4分の3超を占めた。ガソリン卸売価格は15.6%上昇し、3月の19.2%上昇に続いた。食品価格は0.2%上昇した。

変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は0.7%上昇し、2カ月連続の0.3%上昇から伸びが加速した。

PPIと米消費者物価指数(CPI)のデータを基に、エコノミストは、変動の大きい食品とエ⁠ネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア指数が4月に最大0.4%上昇す​るとの見通しを示した。3月は0.3%上昇だった。前‌年同月比では3.4%上昇と、3月の3.2%から伸びが加速すると予想した。

ネーションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「投入コストの急騰は5月の消費者物価の一段の上昇を予兆している」と指摘。「ウォーシュ次期FRB議長が将来的に利下げを好む可能性が高い中、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派は金利の長期据え置きを主張するとみている」との見方を示した。

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