Amina Ismail
[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は、アフガニスタン移民の本国送還を巡り、同国のイスラム主義組織タリバンの高官らと初会談を計画している。西側諸国はタリバン暫定政権を承認しておらず、人権団体は会談がEUの価値観に背く危険があると警鐘を鳴らしている。
欧州委報道官は12日、加盟国のうち数カ国の要請を受け、スウェーデンと共に会談を調整しているが、日程は未定だと説明。欧州委とスウェーデン司法省が「アフガニスタンの実効支配当局(タリバン)に書簡を送り、ブリュッセルにおける事務レベル会合の可否を問い合わせた」と述べた。
報道官は、会談の焦点は「安全保障上の脅威をもたらす」人々の送還であり、EUによるタリバン暫定政権の承認を意味しないと述べた。EU当局者らは1月にアフガニスタンの首都カブールでタリバンと会談したと付け加えた。
人権団体は、タリバンとの会談はEUの原則を損なうとし、アフガン難民については送還よりも保護を優先すべきだと訴えている。
タリバンが2021年に政権を掌握して以降、アフガン難民数万人が欧州に流入。EUの法律では、重大な犯罪で有罪判決を受けた者や、治安上の脅威と見なされる人物の強制送還を認めているが、外交関係がないため送還は限定的なものにとどまっている。