Matt Tracy Gertrude Chavez-Dreyfuss

[ワシントン/ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国の社債市場で11日、企業が総額180億ドル相当の社債を新規に発行した。発行額は、メタ・プラットフォームズが大型起債した4月30日以降で最高となった。アナリストは5月の社債発行額が過去6年間で最高になると予想している。

市場参加者によると、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズや日本の自動車大手トヨタを含む投資適格級の発行体12社が米債券市場で起債した。

社債のプライマリー市場では今年、グーグルの親会社であるアルファベットやメタ・プラットフォームズといった「ハイパースケーラー」が圧倒的な勢力として浮上している。ハイパースケーラーは今年これまでに約1100億ドル相当の社債を発行し、調達した資金をデータセンターの構築などに充当している。

JPモルガンの米国ハイグレードクレジット戦略責任者ナサニエル・ローゼンバウム氏によると、これらの企業が投資適格級社債の発行総額に占める比率は約15.5%となり、1年前の3%から上昇した。

同氏は、ハイテク企業の社債発行額が今年末までに米国の銀行セクター全体の発行額を超える可能性があると話した。

BNPパリバの米国クレジット戦略責任者メーガン・ロブソン氏は、ハイパースケーラーは今年、総額2500億ドル相当の社債を発行する態勢にあると指摘する。アナリストの話では、企業は実際、投資家の需要が依然として根強く、基準金利の上昇やスプレッドの拡大を反映してリスクの再評価が行われる前の段階で、資金調達を確定することを選択している。

ロブソン氏は、5月の投資適格級社債の発行額を1850億ドル、今年通年では過去最高となる1兆8500億ドルと予想している。

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