Christina Amann Rachel More
[ベルリン 11日 ロイター] - ドイツの産業別労働組合IGメタルの広報担当者は11日、ロイターに対し、同国自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が稼働率の低い国内工場を中国メーカーに開放する可能性について、反対はしないものの、極めて慎重に検討すべきだとの見解を示した。
同担当者は中国企業との連携は「VW独自の産業戦略に取って代わるのではなく、補完するものでなくてはならない。いかなる状況においても、既存の投資計画や車両開発の代替となってはならない」と強調した。
VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)がコスト削減策を強化する中、欧州の低稼働の工場閉鎖を回避するべく、中国企業との連携が選択肢の一つとして浮上している。
ドイツの産業界が需要低迷と高コストに苦しむ中、地元政治家もこうした提携に前向きな姿勢を示す。一方、BYD(比亜迪)や吉利汽車(ジーリー)などの中国勢は欧州での事業拡大を目指している。
東部ザクセン州のディルク・パンター経済・労働・エネルギー・気候保護相は11日、独紙ビルトのインタビューで、VWの同州東部ツビッカウ工場が中国企業との提携候補になり得るとの見方を示した。パンター氏は「時代の流れに乗らなければならない。(中国との提携は)ツビッカウにとって好機だ」と述べた。
ツビッカウ工場はVWが電気自動車(EV)生産へ完全に移行した初の拠点で、昨年末時点で従業員約8000人を抱えていた。