Marc Jones

[ロンドン 11日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が11日発表したデータによると、イラン戦争を受けて売られていた新興国市場資産が4月に大幅に買い戻された。債券と株式市場への純流入は583億ドルとなり、3月に流出した662億ドルをほぼ取り戻した。

3月は株式が売りの中心となったが、4月は債券が回復をけん引。新興国債券は3月の6820億ドルの流出から一転、519億ドルの流入となった。株式は64億ドルの流入で、3月の655億ドルの流出から回復した。

IIFは「資金フローのデータは目先の資金繰り圧力が和らいだことを示している」と指摘する一方、「基調的なショックが吸収されたことを示すものではない」とし、エネルギー輸入国、企業、中央銀行への圧力が高まっているとした。

特に韓国や台湾といった高パフォーマンスの市場が押し上げ役となり、MSCIの新興国24カ国株価指数は約20年ぶりの月間上昇率を記録。こうした上昇基調は衰える気配をほとんど見せていない。

IIFは「重要な問題は、4月が持続的な正常化の始まりなのか、それとも3月の極端な調整後の一時的な反動に過ぎないのかだ」と指摘した。

中国を除く債券への資金流入は3月の138億ドルから約500億ドルに増加し、中国を除く株式への流入は約630億ドルの流出から50億ドルの流入となった。年初来では、中国向け債券へのフローは167億ドルの流出と低調が続く。一方、中国を除く新興国向けの債券フローは約1090億ドルと大幅プラスとなっている。最も好調な地域の一つである中南米は4月だけで130億ドルを集めた。

アフリカ・中東地域は、3月の65億ドルの流出から一転、債券に73億ドルが戻った。一方、株式は7億1300万ドルの流出が続き、債券流入の一部を相殺した。

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