Corina Pons Leonardo Benassatto
[グラナディージャ・デ・アボナ(スペイン) 11日 ロイター] - ネズミなどのげっ歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が起きたクルーズ船「MVホンディウス」が11日、最後の乗客6人と一部乗員を下船させた後、スペイン領テネリフェ島からオランダに向けて出航した。
残っていた乗客はオーストラリア人4人、オーストラリア在住の英国人1人、ニュージーランド人1人の6人。
スペインのガルシア保健相は「任務は完了した。作戦を終え、船は出航した」と述べた。
オランダ外務省によると、乗員はオランダで隔離期間を終える。ガルシア氏によると、乗客を乗せた飛行機がオーストラリアへ向かう予定であり、隔離場所の決定はオーストラリア政府に委ねられているという。
クルーズ船がアルゼンチン南部を出港してから41日、最初の感染者が確認されてから9日が経過する中、今回の下船で複雑な作戦に区切りがついた。これまでに94人が避難し、それぞれの居住国へ送還された。
感染拡大が始まって以降、オランダ人夫婦とドイツ人の計3人が死亡している。
世界保健機関(WHO)は11日、ハンタウイルスのアンデス株への感染確認例が7件となり、ほかに2件の疑い症例があると発表した。感染疑いのある1人は検査前に死亡しており、もう1人は検査が実施できない南大西洋の孤島トリスタンダクーニャ島にいるという。
確認症例にはフランス人乗客1人が含まれており、クルーズ船が10日にカナリア諸島に接岸した後の検査で陽性となった。リスト仏保健相によると、容体は悪化している。
また、スペイン保健省は11日、MVホンディウスから下船し、首都マドリードの病院で隔離されているスペイン人14人のうち1人が陽性反応を示したと発表した。患者に症状はなく、追加検査が行われている。
米厚生省は、クルーズ船から帰国中の米国人17人のうち1人がアンデス株の弱陽性反応を示したと発表した。スペイン保健省によると、別の検査機関でこの米国人の検体を再検査した結果、確定的な結論は得られなかったという。
別の米国人1人も軽度の症状を示した。