米司法省は5月6日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の医学部がアジア系や白人より入試の成績が悪い黒人やヒスパニック系を合格させていたと認定した。UCLAは今や、トランプ米政権の司法省にとって格好の標的だ。
司法省の調査報告書によれば、2023年にUCLAに合格した黒人とヒスパニック系学生のMCAT(医学大学院進学適性試験)の中央値は507点。アジア系と白人学生の中央値は514点だった。
最高裁は同年、入試における差別是正措置を違憲と判断。その後もUCLAが人種を入試の基準にしていたなら、法的には許されない。大学側は総合評価を採用し、小論文、面接などで受験生の人種を把握していたとされる。司法省の枠組みでは、「有能な医師」は入試の高得点者になる。だが実際は、点数は医師に必要な資質の一部しか測れない。
トランプ政権の仕掛ける反DEI(多様性・公平性・包摂性)戦争は、医療現場で裏目に出る可能性もある。
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