Nayera Abdallah Elwely Elwelly Idrees Ali

[ドバイ/ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、戦闘終結に向けた米国の覚書に対するイランの回答を直ちに拒否した。これを受け、10週間に及ぶ紛争のさらなる長期化とホルムズ海峡の閉鎖継続への懸念から、原油価格は11日のアジア時間に急騰した。

イランが公表した回答は、あらゆる戦線、とりわけ米国の同盟国イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラと戦うレバノンでの戦争終結を重点を置いている。国営テレビによると、イランは戦争被害への賠償も要求し、ホルムズ海峡に対する主権も主張した。

イランの半国営タスニム通信によると、米国に対し海上封鎖の解除、攻撃停止の保証、制裁解除、イラン産原油の禁輸措置撤廃も求めた。

トランプ氏は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「イランのいわゆる『代表者』からの回答を読んだばかりだ。気に入らない――全く受け入れられない」と一蹴。ただ、詳細には言及しなかった。

米国は、イランの核開発計画など、より対立の激しい問題に関する協議を始める前に戦闘の終結を提案していた。

ホルムズ海峡の事実上の閉鎖が継続することを受け、11日の原油価格は1バレル当たり3ドル超急騰した。

今後、外交面と軍事面でどのような措置が取られるかは明らかではない。

トランプ氏は今週13日に北京を訪問する。戦争とそれに伴う世界的なエネルギー危機に終止符を打つよう求める圧力が高まる中、イラン情勢はトランプ氏と中国の習近平国家主席が協議する議題の一つになるとみられる。

トランプ氏は中国に対し、イランが米国との合意に応じるよう影響力を行使することを求めてきた。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は10日に放映された米CBSニュースの番組「60ミニッツ」のインタビューで、イランから濃縮ウランを除去し、関連施設を解体し、イランの代理勢力や弾道ミサイル能力に対処するために「やるべき仕事がまだある」として、戦争は終わっていないと述べた。

濃縮ウランを除去する最善の方法は外交だと述べる一方、武力による除去も排除しなかった。

イランのペゼシュキアン大統領はSNSへの投稿で「決して敵に屈することはない」とし、「強い決意で国益を守る」と強調した。

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