[10日 ロイター] - 米厚生省は10日、ネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が起きたクルーズ船「MVホンディウス」から帰国中の米国人17人のうち、1人がアンデス株の弱陽性反応を示し、別の1人に軽度の症状が出ていると発表した。
厚生省によると、乗船していた米国人全員が航空機で米国に移送されており、症状のある2人の乗客は機内のバイオコンテインメント(生物封じ込め)ユニットにいる。もう1人の有症状者については、感染はまだ確認されていない。
ハンタウイルスはまれにヒトからヒトへ感染することもある。保健当局は感染が拡大するリスクは低いとしている。
世界保健機関(WHO)が8日時点でまとめた集計によると、既に下船した8人が体調不良を訴え、うち6人の感染が確認された。これまでにオランダ人夫婦とドイツ人の計3人が死亡している。
WHOによると、今回の集団感染で確認されたハンタウイルスのアンデス株は、重篤な肺疾患を引き起こす可能性があり、致死率は最大50%に達する。
MVホンディウスは現在、カナリア諸島最大の島テネリフェ島沖に停泊している。