[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアで反移民などを掲げる右派ポピュリスト政党「ワンネーション」が下院で初の議席を獲得し、大量移民の阻止に注力すると表明した。

シドニーの南約550キロに位置する農村部の選挙区ファラーで9日に行われた下院補欠選挙で、同党のデビッド・ファーリー氏が勝利した。同選挙区はこれまで保守系最大野党・自由党の議員が議席を保持していたため、アルバニージー首相率いる中道左派の与党・労働党の過半数には影響しない。

しかし、上院で4議席を保有するワンネーションにとっては重要な前進となる。同党は今年の世論調査で、労働党に次ぐ2位につけており、主流派の保守連合を上回っている。

ワンネーションの党首ポーリン・ハンソン上院議員の支持率は、アルバニージー氏や自由党党首を上回っている。

ハンソン氏は9日夜のXへの投稿で、「オーストラリア国民は決して忘れられることはない。ワンネーションは議会であなた方のために戦う。生活費の引き下げ、ネットゼロ(温室効果ガス排出実質ゼロ目標)の撤廃、大量移民の阻止に向け取り組む」と述べた。

移民問題はオーストラリアで関心が高まっている。同国の人口2700万人のうち半数は海外生まれか、親のどちらかが海外生まれだ。

自由党の影の財務相ティム・ウィルソン氏は10日、ワンネーションの勝利について「われわれがやるべきことが山積していることを示した」と述べた。

労働党は、ワンネーションがオーストラリアの社会的結束を損なっていると批判している。

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