Promit Mukherjee

[オタワ 8日 ロイター] - カナダ統計局が8日発表した4月の失業率は6.9%と半年ぶりの高水準に達した。新規雇用は1万7700人の減少で、労働市場の弱さが続いていることが示された。

ロイターがまとめたアナリスト予想は失業率が6.7%、新規雇用は1万5000人増だった。

カナダ銀行(中央銀行)は4月、レイオフの動きはなお緩やかであるものの、失業率や労働時間、求人件数といった指標からは、労働需給に緩みがあることがうかがえるとの見解を示している。

既にカナダ経済は米国の関税措置によって1年余り痛めつけられてきたが、米国・メキシコ・カナダ貿易協定(USMCA)の行方を巡る不透明感や、イラン情勢に起因する物価高など、逆風は強まる一方だ。

新規雇用のうちフルタイム雇用が4万6700人落ち込み、パートタイム雇用は2万9000人の増加となった。

1-4月のフルタイム雇用減少幅は11万1000人に達している。

4月の業種別では製造業が2万6800人減、サービス業が9100人増だった。

平均時給は前年比4.8%増で、3月の5.1%増から伸びが鈍化。労働参加率は64.9%から65%の微増で、失業率上昇と相まって職探しをしている人が増えている状況を物語っている。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、アンドルー・グランサム氏は、労働需給が緩んでいる証拠がどちらかと言えば増えている現状では、原油高が実体経済にインフレ圧力として広がる力が限定されるはずだと指摘した。

このためグランサム氏によると、CIBCは中銀が年末まで政策金利を据え置くと見込んでいる。

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