Kentaro Okasaka

[東京 8日 ロイター] - ニコンは8日、2026─30年度の中期経営計画を発表し、30年度の売上収益1兆円、営業利益800億円を目標に掲げた。投資余力をデジタルシネマカメラ、大型金属3Dプリンター、半導体製造に用いられるArF液浸露光・デジタル露光の「注力3分野」へ重点配分する。

22─25年度の前経営計画では売上収益7000億円を目指したものの、8日発表した25年度(26年3月期)の連結売上収益は前年比5.3%減の6771億円にとどまった。限られたリソースを多くの新しい取り組みに分散した結果、強みとすべきビジネスの改善が進まず収益性が低下したためという。

27年3月期の連結売上収益は同9.3%増の7400億円、純利益は100億円(前年は860億円の赤字)になるとの見通しも発表した。年間配当予想は20円(前年は40円)とした。

大村泰弘社長は決算会見で、前経営計画が大幅な未達となったとして「経営を預かる者として重く受け止めている」と述べた。その上で、ニコンの強みを最大限生かせるのは半導体ビジネスだとし、オランダのASMLなどと競合するものの「ArFの露光装置で作る半導体のプロセスが非常に増えてきている。半導体メーカーには『1社依存』というリスクもある。性能や生産性、サポート力を含めてしっかりと大手メーカーの期待に応えられれば、拡販も可能だと考えている」と説明した。

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