Ritsuko Shimizu
[東京 8日 ロイター] - 任天堂は8日、2027年3月期の連結純利益が前年比26.9%減の3100億円になるとの見通しを発表した。IBESがまとめたアナリスト27人の予想平均値4440億円を大きく下回った。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」本体の販売計画が前年度を下回るほか、メモリー価格上昇などのコスト増も見込まれる。
スイッチ2の本体は1650万台、ソフトウエアは6000万本を計画。前期は本体が1986万台、ソフトが4871万本だった。
ゲーム機は初年度よりも2年目の販売数量が多くなるのが一般的だが、スイッチ2は初年度から販売が好調だったことや、値上げを実施することなどから2年目に減少の計画となったと説明。それでも古川俊太郎社長は会見で「2年目の販売予想としては高水準で挑戦しがいのある目標」とした。
スイッチが8年かけて成長したことを踏まえ「スイッチ2も同様に長いスパンでユーザー数を増やし、ハードやソフトの販売を伸ばしていきたい」との考えを示した。
想定為替レートは1ドル=150円、1ユーロ=175円。
古川社長は、メモリーの価格高騰や関税措置の影響など、コスト増は約1000億円を織り込んだと説明した。
年間配当は前期比57円減の1株あたり162円を計画する。
26年3月期の連結純利益は前年比52.1%増の4240億円となった。売上増に加え、持ち分法投資利益や受取利息、為替差益、投資有価証券売却益などの要因も利益を押し上げた。
<スイッチ2、国内は1万円・米国は50ドルの値上げ>
同時にスイッチ2の国内外での値上げを発表した。日本語・国内専用機種は現在の4万9980円から5万9980円に引き上げる。今月25日に実施する。米国での販売価格も9月1日付で449.99ドルから499.99ドルに値上げする。カナダでも50ドル引き上げて679.99カナダドル、欧州では30ユーロ引き上げ499.99ユーロとする。
古川社長は、メモリーなど部材の高騰や為替円安、原油高騰により今後予想されるコスト上昇など市場環境の変化が「中長期に及ぶと判断した」と説明。こうした市場の変化と本体がまだ普及拡大期にあることを踏まえた価格にしたという。値上げ実施後は、世界で前期と同水準の採算性になると述べた。