自衛隊も初参加
「バリカタン」はタガログ語で「肩を並べる」を意味し、米比間で実施される最大規模の軍事演習。今年は過去最大規模となり、初参加の日本を含む7カ国、約1万7000人の部隊が参加している。
ヘルナンデス大佐は、今回発射されたミサイルは爆発物を搭載しない訓練用弾頭で、標的破壊ではなく命中精度の確認を目的としたものだと説明した。
本誌はフィリピン軍、米インド太平洋軍、中国外務省にメールでコメントを求めている。
中国はこの演習を挑発的だと強く非難している。
中国外務省の郭嘉昆報道官は、バリカタン演習が始まった4月20日、「アジア太平洋地域に最も必要なのは平和と安定であり、最も不要なのは域外勢力を導入して分断と対立をあおることだ」と記者団に述べた。「安全保障の名の下に盲目的に結束することは火遊びに等しく、最終的には自らに跳ね返る」
中国軍南部戦区は5月1日、米国主導の演習への対応として、南シナ海の係争地スカボロー礁周辺で海空軍による哨戒活動を実施した。
南部戦区の翟世成報道官は、「中国人民解放軍南部戦区は、中国の領土主権と海洋権益を断固として守り、地域の平和と安定を断固として維持する」と述べた。
中国は南シナ海の大部分について領有権を主張しており、フィリピンを含む周辺沿岸国との対立が続いている。
フェルディナンド・マルコス大統領は2023年以降、中国海警局や中国海軍によるフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内での活動拡大に対抗する姿勢を強めている。
中国海警局などの海上部隊とフィリピン沿岸警備隊との衝突も発生し、フィリピンは同盟国の米国に加え、日本やオーストラリアなどとの防衛協力を強化してきた。